書評

【書評】『スマホ音声入力を習慣化させる36 のコツ・マインド』

音声入力で文章を書くコツを知りたい。

音声入力を試したことはあるけど、全然文章が書けずに辞めてしまった。

今回はこのような悩みを持つ方に向けて、『スマホ音声入力を習慣化させる36のコツ・マインド』という本を紹介したいと思います。

著者の「りんやん」氏は、ブログを複数運営されており、記事の文章はほとんど音声入力で書き上げているそうです。

本書を読めば、音声入力に対する苦手意識を克服するコツやマインドを、効率的に学ぶことができます。

それでは、詳しく紹介していきます。

本書の概要

書誌情報

出版社 なし
発売日 2018年8月6日
著者 りんやん
ページ数 79頁

大まかな構成

本書は、タイトル通り「全36のコツ・マインド」で構成されています。

音声入力メインで書かれているため、語られる内容や順番の整理は、正直あまり出来ていない印象を覚えました。

私なりにカテゴリーを整理するなら、以下が「本書の3大テーマ」です。

・「タイピング入力」と「音声入力」の違い(頭の使い方や書き方)

・音声入力の習慣化

・音声入力での記事執筆

書評

【総評】2018年の本であるが、今でも有益な情報あり!

本書では、特定のツール(ソフト・ハード)の話はほとんど登場しません。

「音声入力に慣れる」「音声入力を習慣化する」という、根本的なマインドを紹介する本だからです。

ソフト面やハード面がどのように進歩(変化) しようとも、音声入力する人間が備えておくべきマインドは、そう大きく変わらないでしょう。

そのため、音声入力に関して、

音声入力で文章を書くコツを知りたい。

音声入力を試したことはあるけど、全然文章が書けずに辞めてしまった。

このような冒頭の悩みを抱えている方には、今でも十分に有益な情報が得られます!

実際、同じような悩みを抱えていた私にとっても、音声入力が好きになるくらいには有益でした!

「タイピングで書くような文章」を音声入力しない!

本書で最も有益だと感じたのは、音声入力では「タイピングで書くような文章」を書いてはいけないという話です。

著者によると、タイピングと音声入力は、そもそも頭の使い方が違うと説明されています。

要するに、「長く論理的な文章を頭の中で考えて、音声入力で書くのは不可能」ということですね。

私も含めて、かつて音声入力が上手くいかなかった方には、「タイピングで書くような文章を音声入力で書こうとして失敗した」方も多いのではないでしょうか。

当時の私は、「自分は文章を組み立てるのが遅いから、音声入力についていけない」と決めつけていました。

タイピングと音声入力は、そもそも頭の使い方が違う」

この考え方を前提に、本書では具体的に以下のようなコツが紹介されています。

・音声入力する前に、最低限書き出しておいたほうがいい3つのこと。

・文章を書くというより、スピーチをするイメージで話す。

・慣れないうちは、長文(45文字以上)を書かない。

具体的なツール(ソフト・ハード)は本書以外で学ぶ

前述のとおり、本書では、特定のツール(ソフト・ハード)の話はほとんど登場しません。

唯一、「Google音声入力」のコツが1箇所で登場するくらいです。

2018年の本なので、仮に言及されていても参考にならない可能性が高かったと思います。

いずれにせよ、音声入力をするときの具体的なツール(ソフト・ハード)は、本書以外で学ぶ必要があります。

内容の整理&形式面の推敲が不十分

筆者も認めていることですが、「全36のコツ・マインド」のうち、内容の重複や「コツというか雑談」レベルの話も混じっています。

形式面でも、特に後半部分で、誤字脱字や文字の重複がいくつか有りました。

とはいえ、ストレスが溜まるほどではありませんでした。

本書が、以下のとおり相当短時間で作成されていることを考えれば、コスパ的に十分な内容に仕上がっていると思います。

・音声入力:約3時間

・パソコン手直し:約2時間

・文字数:約19,000文字

まとめ:『スマホ音声入力を習慣化させる36 のコツ・マインド』

・「音声入力」に関する根本的なマインドは、今でも通用する。

・特に「過去に音声入力を試して上手くいかなかった人」にオススメ。

・具体的なツール(ソフト・ハード)は、本書以外で学ぶ必要あり。

本書を読んでから、ブログ記事に限らず、ほとんどの文書を音声入力で下書きしていますが今のところ非常に快適です。

音声入力と仲良くなるキッカケをくれた1冊になりそうです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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