「ブログで書評を書いてみたいけど、どうやって書いたらいいか分からない…」
「ネタバレってどこまで書いてOK?」
「そもそも『書評』って『読書感想文』と何か違いがあるの?」
ブログで書評を書くとき、上記のように悩んだりしませんか?
私(アキラ)もブログ初心者で、「しばらく書評中心に書こう」と考えているのですが、少し前まで同じような悩みを持っていました。
ただ、今回ご紹介する「BlogArts書評記事の書き方」という本を読んで、
・「書評の書き方のパターン」→頭の中の引き出しが増えた!
・「自分なりの書評スタイル」→ある程度の方向性は見えた!
こんな風に思えるようになりました!
方向性が完全に固まったわけではないものの、その辺りは記事数をこなしていくうちに徐々に見えてくると思うので現時点では十分と考えます。
それでは、以下詳しくご紹介します。
本書の紹介
書誌情報
出版社 | R-style |
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発売日 | 2015年2月25日 |
著者 | 倉下 忠憲 |
ページ数 | 114頁 |
筆者:書評だけで300記事以上
筆者は2009年頃からブログで書評を書き始め、本書発売時点(2015年2月時点)で300記事以上の書評を書かれています。
本書を一言でいうと「ブログで書評を書く基本技術の解説書」
本書を一言でいうと、「ブログで書評記事を書く基本技術の解説書」です。
発売日は2015年2月と少し古いですが、本書で書かれているのは小手先のテクニックではなく基本技術なので、現在でも通用する内容だと感じました。
著者も書かれていますが、「アクセス数を稼ぐ」「本を売る」ことを主目的とした本ではありません。
本書の構成
Part1 書評記事の書き方
Part2 書評記事クロニクル
Part1が「基本技術の解説」、Part2が「実例」と、シンプルな構成です。
以下、簡単に補足します。
Part1 書評記事の書き方
具体的には、次のような項目が書かれています。
・書評(レビュー)・評論・新刊紹介・読書感想文の比較検討
・「ネタバレ」「引用」の考え方
・書くことを引き出す「7つの質問」
・「タイトル」の付け方
Part2 書評記事クロニクル
著者がブログで書かれた、2009年頃〜2015年頃の書評記事10選です。
書評
役に立った点/共感できた点
書評(レビュー)=「本の紹介+論評」
「書評」と類似する用語、具体的には以下の用語について、それぞれの定義や違いが解説されています。
・書評
・レビュー
・評論
・新刊紹介
・読書感想文
書評(レビュー)の定義については、「本の紹介+論評」と結論づけられています。
ただし、著者が述べているように、各用語の定義や区別は絶対的なものではないし、そもそも「ブログの書評記事は本の紹介と論評を書かなければならない」といった決まりは一切ありません。
ブログごとに、様々なスタイルがあるのは当然。
あくまでも、自分のスタイルを考えるための参考情報という位置付けですね。
書くことを引き出す「7つの質問」
私としては、この「7つの質問」が本書の価値の大部分を占めると感じました。
「7つの質問」の答えを実際に記事に盛り込むかは別として、「7つの質問」の答えを考えながら本を読むことで、「本を読んだけど何も書くことがない!」という状態は避けられるでしょう。
「7つの質問」を全部列挙してしまうと、本書の「ネタバレ」の流儀にも反すると思います。なので、特に印象に残った2点についてコメントします。
それは、「類書との違い」と「関連情報の有無」です。
「書評」を書くときは、どうしても「その本」に焦点が当たりすぎてしまいます。
ところが、「類書との違い」と「関連情報の有無」を考えると、「その本に書かれていないこと」に焦点を当てざるを得ません。
これらの質問の答えを考えながら本を読むと、「その本」に対する理解の深さも全く異なったものになるでしょうし、多分読んでいる方も面白いのではないでしょうか。
関連情報として「時事ネタ」「最新のニュース」などに言及できれば、トレンドに乗りやすいといったメリットもあるかもしれません。
役に立たなかった点/共感できなかった点
Part2(全体)が全然参考にならない
2009年頃〜2015年頃までの筆者の書評記事10個が並べられているのみで、解説は一切なし!
筆者としては「読んでもらえれば変化(進化)が分かる」的なスタンスのようです。
しかし、私は正直言って、
・そもそも、どこがどう変化(進化)したのか不明
・仮に変化(進化)しているとして、その原因や意図も不明
・「なぜこの10記事をチョイスしたのか」すら不明
といった感想しか出てこませんでした。
Part1の解説と見比べたり、各記事を並べて精読すれば何か読み取れるのかもしれませんが、さすがに読者に丸投げでは…との意見です。
まとめ
「書評記事ってどう書けば良いの?」と悩んでいるブログ初心者の方であれば、値段も安くページ数も少ないので、ぜひ一読をオススメします!(Part1だけ)
ただし、冒頭でご紹介したとおり、本書は「アクセス数を稼ぐ」「本を売る」ことを主目的とした本ではないので、その点はご留意ください!
私としては、本書の技術を参考にしつつも、「SEOライティング」を意識した書評スタイルを目指していきたいなーと思っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!